映画「プラットフォーム」
部屋の真ん中の天井と床には穴。
部屋には2人だけ。
食事は穴から降りてくる。
なんとも言えない気持ちにさせられる、SFスリラー作品。
一体どんなお話なのか、あらすじを紹介。
作品情報
プラットフォーム
原題:EI hoyo
・2019年 スペインで公開
・SF、スリラー、ホラー
あらすじ
ゴレンは「穴」と呼ばれる部屋で目覚める。
小さな窓しかないコンクリートで覆われた牢獄のような部屋だ。
ここに来る者は何でも1つだけ私物を持ち込む事が出来る。
部屋の真ん中の天井と床には、上の階層と下の階層に繋がっている穴が開いており、各層に2名ずつ住んでいる。
下の層はどこまで続いているのか、わからないほど続いている。
ゴレンは上から「48層」目で、トリマガシというおじいさんと同部屋だ。
トリマガシは長くここにいるようで、ゴレンは彼に色々とここの事を質問する。
ここでの食事は、豪華な食事が並べられたプラットフォームという台座が、上の層から順番に降りてくる。上の者達が食べ残した残飯が下りてくるので、下に行けば行くほど食べ物は無くなってゆく。
1ヵ月経つと部屋が変わるが、目覚めるまで次の自分の階層はわからない。
そして、ゴレンが次に目覚めたのは「171層」。
手足を縛られた状態だった…
キャスト
ゴレン/イバン・マサゲ
持ち込んだ私物は「本」
トリマガシ/ソリオン・エギレオル
ゴレンが最初に同室となった男
持ち込んだ私物は「包丁」
ミハル/アレクサンドラ・マサンカイ
プラットフォームに乗り、息子を探す女
持ち込んだ私物は「ウクレレ」
イモギリ/アントニア・サン・フアン
ゴレンの2人目となる同室になった女
持ち込んだ私物は「愛犬」
バハラト/エミリオ・ブアレ
ゴレンの3人目となる同室になった男
持ち込んだ私物は「ロープ」
この作品を観た感想
作品紹介をサラっと見てから視聴したんですけど、観終わった後のなんとも言えない嫌~な感情と、意味を理解するのにボーっとしてしまいました。
この作品は所謂、現実社会での階級を現したお話のようです。
それがわかって、更になんとも言えない気持ちにさせられました。
極限状態に陥った人間は何をするかわかりません。
人間は愚かだなーと映画やドラマを観ているとよく思う事があるのですが、まさにこの作品も人間の愚かさが全面に表現されていました。
プラットフォームに乗せられた料理は、大勢のシェフが作ったとてもとても豪華で煌びやかな食事たちなのです。
しかし一瞬にして、ぐちゃぐちゃになります。
乱暴に、なんならプラットフォームに並べられた料理の上に乗り食事を口にする穴の者たち。
下に降りる前に料理に唾を吐いたりと、なかなかえげつないです。
自分の必要最低限の量だけを取り、綺麗に食事をすれば下の層まで食事が渡るかもしれないのに、一切人の事を考えずに貪り食う姿は本当に愚かで不快でしたね。
なんでもみんなで協力すればスムーズにいくはずの事でも、人間ってなかなかそれが出来ない生き物ですよね。言葉も感情もあるのに。
だから戦争やいじめ、ウイルスなど無くならないのだなと改めて思わされます。
本当に世の中色んな考えの人間で溢れています。
こんな事を考えると止まらなくなってしまうのでストップ!(笑)
後、劇中にちょこちょこなる効果音が嫌~な音で恐怖を煽ってきます。
この映画は、観始めから観終終わってからもずっとダークな感じですが、気になる方はぜひ観てほしいです。
そして結末は、一体どういう事なのか?と考える時間も楽しいです。
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